令和６年８月22日（木曜日）に、県内の高校生が江崎玲於奈賞受賞者の研究室を訪問し見学する「江崎玲於奈賞受賞者研究室見学会」を実施しました。

　この事業は、科学技術に興味を抱く若者を育成支援する取組みとして、高校生が最先端の研究に触れる機会を提供し、研究者との交流を通じて科学・技術への興味を高めることを目的として、江崎玲於奈賞の御協賛をいただいている関彰商事株式会社様から御提案・御協力をいただき、平成26年度から実施しています。

　当日は、県内の高校生15名と引率の先生方が参加し、2023年度（第20回）江崎玲於奈賞を賞した理化学研究所の十倉好紀（とくら　よしのり）先生・于秀珍（う　しゅうしん）先生の研究室がある理化学研究所（埼玉県和光市）を訪問しました。

　初めに、于秀珍先生から、江崎玲於奈賞を受賞した研究内容「スピン渦結晶の直接観察とその物性の研究」について丁寧に説明していただくとともに、研究の楽しさ、研究に取組む姿勢等についてお話いただきました。

　その後、２班に分かれて「ナノサイエンス実験棟」と「フロンティア中央研究棟」という２つの施設の中に入り、最先端の研究機器を見ながら説明を受けました。

　最後に、昼食をとりながら于秀珍先生を含めた４名の研究員、技師の方と懇談し、開放的な会話の中で、現在取り組んでいる課題研究についてや、これから進んでいく将来に向けたアドバイスをいただきました。

　参加した高校生たちは、見学会全体を通して積極的に質問をしたりメモを取りながら、真剣に聞き入っており、「科学や物理に興味があり、見学会に参加してとても刺激になった」などの感想がありました。